予防接種のご案内
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は、急性中耳炎や肺炎をはじめ、特に乳幼児、高齢者において菌血症、髄膜炎など侵襲性(重症)感染症の原因となりうる菌です。そのため乳児期早期から予防接種が重要です。
肺炎球菌は、約100種類の血清型があります。
従来小児の肺炎球菌ワクチンは13価(=13種類の血清型をカバーする)ワクチン(PCV13 : プレベナー)が定期接種のワクチンでした。
これまでの7価そして13価肺炎球菌ワクチンの普及により重症感染症の罹患率は順調に低下しています。
しかし逆に、これらのワクチンに含まれない血清型による罹患率の上昇(血清型置換)が課題となっており、より幅広い血清型の肺炎球菌に有効なワクチンが期待されています。
2024年4月1日より13価ワクチンに22F、33Fの2つの血清型を加えた15価の肺炎球菌ワクチン(バクニュバンス : PCV15)が定期接種化されました。
追加された2つの血清型は小児において相対的に侵襲性が高い重要な血清型です。
そのため、PCV13(プレベナー)からPCV15(バクニュバンス)へ順次切り替えて接種します。
PCV15(バクニュバンス)は既に、日本国内での成人の接種や海外での小児の接種・使用経験も多く、PCV13からの切り替えて接種した場合の有効性・安全性が認められています。
肺炎球菌ワクチンをはじめて接種開始する小児
15価肺炎球菌ワクチン(バクニュバンス)
で接種開始
肺炎球菌ワクチンを既に接種開始し2回目以降の小児
次回接種時以降は、
13価肺炎球菌ワクチン(プレベナー13)から15価肺炎球菌ワクチン(バクニュバンス)に切り替えて接種